注意:本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘ではありません。投資は自己責任です。
2026年3月期の業績概況
キオクシアHDは半導体(メモリ)メーカーで、NAND型フラッシュメモリやSSDなどを提供しています。2026年3月期の連結決算は以下の通りです。
| 項目 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2兆3,376億円 | +37.0% |
| 営業利益 | 8,704億円 | +92.7% |
| 経常利益 | 7,841億円 | +111.5% |
| 当期利益 | 5,545億円 | +103.6% |
| 基本1株当たり利益 | 1,024円 | +504円 |
- 4Q(1〜3月)の営業利益率は59.5%と前期比で大幅に改善。
- データセンター向け生成AI用途の需要増加により平均販売単価が上昇。
- Non-GAAP指標では、PPA影響額や株式報酬費用を除き、営業利益8,762億円、親会社帰属利益5,596億円。
セグメント別売上
| セグメント | 2026年3月期売上 | 前期比 |
|---|---|---|
| SSD & ストレージ | 1兆3,626億円 | +37.5% |
| スマートデバイス | 7,600億円 | +51.6% |
| その他 | 2,150億円 | +0.4% |
- SSD & ストレージ:PC、データセンター、エンタープライズ向け。
- スマートデバイス:スマホ、車載、産業機器向け組み込みメモリ。
- その他:SDカード、USBメモリ等リテール製品。
財政状態とキャッシュフロー
- 資産合計:3兆6,901億円(前期比+7,704億円)
- 負債合計:2兆2,910億円(前期比+1,090億円)
- 資本合計:1兆3,991億円(前期比+6,614億円)
- 自己資本比率:37.9%
- 営業CF:6,165億円、投資CF:-2,215億円、財務CF:-961億円
- 現金残高:4,707億円(前期比+3,028億円)
安定的なキャッシュフローと増益により、財務健全性が向上。
株価シナリオ試算
2026年3月期EPS 1,024円、ROE 51.9%を踏まえ、短期ボラティリティを考慮した株価シナリオを整理しました。
| シナリオ | 株価レンジ(円) | コメント | 確率(想定) |
|---|---|---|---|
| 悲観 | 30,000〜38,000 | シリコンサイクルの急減速、地政学リスク影響 | 20% |
| ベース | 40,000〜50,000 | AI需要継続、業績堅調 | 60% |
| 楽観 | 52,000〜60,000 | データセンター需要急増、次期1Qの爆益反映 | 20% |
株価シナリオグラフ
- 短期的にはボラティリティが大きく、100円単元未満株での時間分散が有効。
投資ポイントとリスク
ポイント
- 世界2位のフラッシュメモリ企業、Apple・Sandisk・Dellグループが主要顧客。
- 生成AI向けデータセンター需要で平均単価上昇、営業利益急拡大。
- キャッシュフロー豊富で財務健全性向上。
リスク
- 半導体業界特有のサイクル変動。
- 地政学リスク(中東・ウクライナなど)。
- 為替変動による収益影響。
- 楽観予測と実績の乖離。
注:本記事は情報提供のみを目的としており、投資は自己責任です。
今後の見通し(2027年3月期第1Q)
- 売上収益:1兆7,500億円(前四半期比+74.5%)
- Non-GAAP営業利益:1兆3,000億円(前四半期比+117.0%)
- 親会社帰属四半期利益:8,700億円(前四半期比+113.1%)
- 米ドル平均為替レート:159円
第1Qもデータセンター向け需要の旺盛さが継続見込み。短期的には株価上振れの可能性あり。
まとめ
- 2026年3月期は売上・利益とも過去最高を更新。
- 生成AI向け需要が収益の牽引。
- 短期ボラティリティが高いため、初心者は単元未満株や時間分散での投資が有効。
- 投資は必ず自己責任で判断すること。


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