【133日目】AIブームの次は“送電網”だった──ダイヘン・SWCC・住友電工を最新決算で比較

生成AIブームで世界中のデータセンター投資が加速しています。

しかし、AIサーバーだけでは巨大な計算は動きません。
その裏側では、莫大な電力を運ぶ「送電網」と、それを支える「変圧器・電線」が静かに不足し始めています。

いま市場では、

  • 電力会社
  • 変圧器
  • 電線
  • 海底ケーブル

といった“インフラ関連”に資金が流れ始めています。

今回の記事では、2026年3月期の最新決算をもとに、

  • ダイヘン
  • SWCC
  • 住友電気工業

の「インフラ3強」を比較しながら、“AI時代の本命”を考えていきます。

100円投資から始めた私にとっても、こうしたインフラ銘柄は「長く持てる資産候補」になりつつあります。


目次

なぜ今、「電線・変圧器」が注目されるのか

AIブームは、半導体だけの話ではありません。

構造はこうです。

生成AI

データセンター急増

電力不足

送電網増強

変圧器・電線特需

つまり今は、

「AI関連株の第2波」

が来ている状態です。

特に北米では、データセンター向け変圧器の不足が深刻化しています。

変圧器はすぐ増産できません。
大型製品は納期が数年単位になるケースもあります。

ここに、日本企業の技術力が刺さり始めています。


FP3級実戦講座:決算短信で見る「本当に強い会社」

株価だけを見ると、本当の実力は見えません。

そこで重要になるのが、

  • ROE(自己資本利益率)
  • 自己資本比率
  • 配当
  • 利益率

です。


ROEで見る「稼ぐ力」

ROEは、

「株主のお金を使って、どれだけ効率よく利益を出したか」

を見る指標です。

 「お小遣い」で例えるなら

「1万円のお小遣い(元手)を渡して、いくら増やして帰ってきたか?」

  • 1,000円増やせたら、ROEは 10%
  • 2,000円増やせたら、ROEは 20%

つまり、**「商売上手な会社かどうか」**を見分ける数字です。

近年特に変化が大きいのがSWCCです。

かつては“低収益の電線会社”という印象がありましたが、現在は高付加価値分野へシフトし、ROEが急改善しています。

これは単なる景気循環ではなく、

「会社の体質そのものが変わった」

可能性を示しています。


自己資本比率で見る「守りの強さ」

インフラ企業は設備投資が大きく、財務の強さも重要です。

特に注目されるのが住友電工の財務です。

自己資本比率50%超という水準は、景気後退や相場急落時にも耐えやすい“防御力”になります。

暴落時に最後まで残るのは、やはり財務が強い企業です。


インフラ3強を比較してみる

① ダイヘン

「AI変圧器」の本命

ダイヘンは現在、データセンター向け変圧器需要の拡大で強い追い風を受けています。

特に注目されるのが、

  • 北米向け
  • AIデータセンター
  • 受注残高

です。

生成AI向け電力需要は急増していますが、その電力を安定供給するためには高性能変圧器が不可欠です。

しかも変圧器は参入障壁が高く、簡単には競合が増えません。

配当も比較的安定しており、

  • 配当
  • 成長
  • インフラ

を同時に狙える点は魅力です。

投資家ナカムラの注目点

「AIの裏側」を支える企業として非常に面白い存在です。

半導体株ほど派手ではありませんが、長期テーマとしての持続力を感じます。


② SWCC

“昭和の電線屋”から変身した高収益企業

今回の3社の中で、最も変化率が大きいのがSWCCです。

以前は低採算イメージが強かった企業ですが、

  • 高収益分野への集中
  • 構造改革
  • 利益率改善

が進み、一気に収益体質が改善しました。

特にROE改善は印象的です。

これは単なる好景気ではなく、

「経営改革が利益に直結した」

可能性があります。

投資家ナカムラの注目点

3社の中では最も“攻め”の銘柄だと感じています。

値動きは大きくなりやすいですが、その分リターン期待も高い印象です。

30代〜40代の資産形成期には、かなり面白い存在だと思います。


③ 住友電気工業

海底ケーブルで世界を繋ぐ「王道」

住友電工は売上高4兆円規模を誇る巨大企業です。

事業領域も広く、

  • 海底ケーブル
  • 自動車
  • 情報通信
  • 電力インフラ

など、多方面に展開しています。

特に注目されるのが海底ケーブルです。

世界的に、

  • データ通信量増加
  • 再生可能エネルギー
  • 国際送電網

が拡大する中で、海底ケーブル需要は中長期で伸びる可能性があります。

さらに財務も強く、連続増配期待もあります。

投資家ナカムラの注目点

新NISAの「コア資産」に向いている印象があります。

派手さはありませんが、“最後に残る強さ”を感じる企業です。


3社比較まとめ

銘柄特徴向いている投資スタイル
ダイヘンAI変圧器・北米特需バランス型
SWCC高収益化・ROE改善攻め型
住友電工海底ケーブル・財務強固長期コア型

地政学リスクとインフラ投資

現在の市場では、中東情勢や原油価格も大きなテーマになっています。

短期的には原材料価格や物流コストに影響が出る可能性があります。

ただし一方で、

  • エネルギー安全保障
  • 電力網強化
  • 国内回帰

といった流れは、長期ではインフラ投資を押し上げる可能性があります。

つまり、短期的なボラティリティはあっても、

「送電網強化」という大きな流れ自体は続きやすい

と感じています。


100円投資家の出口戦略

ダイヘンのような値がさ株は、100株単位だとかなり高額になります。

そこで活用したいのがS株です。

少額で時間分散しながら、

  • 下がったら少し買う
  • 上がりすぎたら一部利確
  • オルカンへ戻す

という形で、自分の航路を調整していく方法も有効だと思っています。


投資家ナカムラの現時点の結論

現時点の印象を整理すると、

  • 攻め:SWCC
  • バランス:ダイヘン
  • 守り:住友電工

というイメージです。

私は、

「AI時代のインフラ需要は数年で終わらない」

と考えています。

だからこそ、派手なテーマ株だけでなく、“裏側を支える企業”にも注目していきたいです。


まとめ:インフラは裏切らない

133日間、市場を見続けて感じるのは、

「世の中が変わる時、最後に必要になるのはインフラ」

ということです。

AIが進化しても、電力がなければ動きません。

その電力を支える企業群は、今後も静かに重要性を増していく可能性があります。

短期の値動きは激しくても、インフラ投資は数十年単位で続くテーマです。

確かな数字を見ながら、今日も3:00から市場と向き合っていきます。


NG

※投資は自己責任です。本文は特定銘柄の売買を推奨するものではなく、個人投資家としての学習・分析記録です。


この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次