ブログ開始103日目。
4月9日の「出航」まで、ついにあと2日です。
私はこのタイミングで、100円の全世界株積立を始めます。
金額としては小さいです。
でも、自分にとってはかなり大きな一歩です。
なぜなら、ここから私は
「ただ勉強している人」ではなく、実際に市場に参加する人になるからです。
そして、その前にどうしてもやっておきたいことがありました。
それが、
「企業を見る目」を少しでも持つことです。
投資信託だけを買っていても、お金は増えるかもしれません。
でもそれだけだと、
- 会社はどうやって利益を出しているのか
- なぜ株価が上がるのか
- どこにリスクがあるのか
が、なかなか身につきません。
そこで今回、題材にしたのが
**九州電力(9508)**です。
「電力会社なんて地味じゃない?」
と思うかもしれません。
でも今の九州電力は、実はかなり面白いです。
なぜなら、
- 原発
- 半導体
- エネルギー安全保障
- 割安な株価
という、投資で大事なテーマが全部つながっているからです。
しかもこの会社を見れば、
FP3級でよく出る
- PER
- PBR
- ROE
- 配当利回り
まで、一気に理解できます。
今日は、
「FP3級の勉強」と「投資の勉強」を同時に進める記事として、
できるだけやさしく整理していきます。


九州電力は「FP3級の教材」としてかなり優秀です
最初に結論を書きます。
今の九州電力は、数字だけ見るとかなり分かりやすいです。
2026年4月6日時点では、
- 株価:1,851円
- PER:6.2倍
- PBR:0.78倍
- ROE:13.63%
- 配当利回り:2.70%
となっています。
初心者向けに一言でいうと、これは
「見た目は割安っぽい。しかも利益もしっかり出している会社」
という状態です。
ただし、ここで超重要なのは、
「数字が良い = 絶対に買い」ではない
ということです。
この“なぜそう見えるのか”を理解することが、
FP3級にも、投資にも、そのまま役立ちます。
九州電力って、何をしている会社?
まずは超基本からいきます。
九州電力は、名前の通り、
九州で電気に関わる仕事をしている会社です。
でも、ただ電気を売っているだけではありません。
ざっくりいうと、こんな仕事をしています。
- 電気をつくる
- 電気を送る
- 電気を売る
- ガスやエネルギー関連のサービスをする
- 通信や不動産も少しやる
つまり九州電力は、
**「生活に必要なインフラをまとめて支える会社」**です。
この「インフラ企業」というのが大事です。
インフラ企業は、景気が悪くなっても
いきなり需要がゼロにはなりにくいです。
なぜなら、景気が悪くても、
- 電気は使う
- 通信も使う
- 社会は止まらない
からです。
この時点で、初心者にとってはかなり学びやすい会社です。
九州電力の「お金の稼ぎ方」は3つある
会社を見るときは、
「この会社はどうやってお金を稼いでいるのか?」
を考えるのが一番大事です。
九州電力は、初心者向けにいうと、
大きく3つの柱で見ると分かりやすいです。
① 電気をつくって売る仕事
これが一番大きい本業
九州電力の一番大きな仕事は、
やはり電気をつくって売ることです。
発電所で電気をつくり、
家庭や企業に届けて、お金をもらう。
かなりシンプルです。
でも、この仕事は
**「何で電気をつくるか」**で利益が大きく変わります。
たとえば、
- 火力発電 → 燃料代がかかる
- 原子力発電 → 一度動けば比較的安定しやすい
- 再生可能エネルギー → 燃料費の影響を受けにくい
という違いがあります。
つまり、同じ「電気会社」でも、
発電の中身で強さが変わるわけです。
② 電気を送る仕事
地味だけど超重要
電気は、作っただけでは意味がありません。
発電所から、家庭や会社まで
電線や設備を通して送る必要があります。
この「送る仕事」も九州電力の大事な収益源です。
これは初心者にも分かりやすく言うと、
「高速道路の通行料みたいなもの」
に近いです。
電気を送るための仕組みを持っている会社は、
それだけでかなり強いです。
なぜなら、この仕組みは簡単には真似できないからです。
つまり九州電力は、
- 電気をつくる
- 電気を送る
- 電気を売る
まで、自分たちの中で持っている会社です。
これはかなり強いです。
③ それ以外の仕事
実は「通信」や「不動産」もある
九州電力は、実は電気だけの会社ではありません。
たとえば、
- 通信・ICT
- ガス
- エネルギー関連サービス
- 不動産・都市開発
なども持っています。
この部分は、株価を急騰させる主役ではないかもしれません。
でも投資家としては、かなり大事です。
なぜなら、
「本業が少し弱くても、他で支えられる」
からです。
個人投資家も、1つの銘柄だけ持つより、
いくつかに分散した方が強いですよね。
会社も同じです。
つまり九州電力は、
1本足ではなく、複数の収益源を持つ会社です。
これはかなり安心感があります。
FP3級で超重要な4つの数字を、九州電力で理解する
ここからが本題です。
FP3級では、投資の基本として
いくつかの数字を覚える必要があります。
でも、公式だけ暗記すると、ほぼ忘れます。
一方で、実在の会社に当てはめると、一気に頭に入ります。
今回は九州電力を使って、
超やさしく説明します。
① PER(ピーイーアール)
「この株は、利益に対して高い?安い?」
まず最重要なのが、PERです。
難しく聞こえますが、意味はシンプルです。
「その会社の利益に対して、株価が高いか安いか」
を見る数字です。
公式はこれです。
PER = 株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
……と書くと難しそうですが、
もっと簡単にいうと、
「この会社の利益の何年分の値段がついているか?」
を見るイメージです。
九州電力のPERは「6.2倍」
今の九州電力のPERは、
6.2倍です。
これはかなり低めです。
つまり市場は今、九州電力を
「利益の6.2年分くらいの価格で評価している」
ということになります。
これってどういう意味?
超ざっくりいうと、
- PERが高い → 人気がある / 成長期待が大きい
- PERが低い → 地味 / 不安もある / 割安に見える
という感じです。
つまり九州電力は今、
「人気株ではないけど、数字だけ見ると安そう」
というポジションです。
これが初心者にはすごく学びになります。
でも、低PERだから即買いではない
ここ、かなり重要です。
初心者が一番やりがちな失敗は、
「PERが低い!安い!買い!」
と短絡的に考えることです。
でも実際は、低PERには理由があります。
たとえば、
- 将来の利益が下がるかもしれない
- リスクがある
- 市場が警戒している
などです。
つまりPERは、
「低いから良い」ではなく、
「なぜ低いのか?」まで考える数字
です。
ここまで理解できると、
もうFP3級の暗記を一歩超えています。
② PBR(ピービーアール)
「この会社の資産に対して、株価は高い?安い?」
次はPBRです。
これも難しそうですが、意味はシンプルです。
「会社が持っている財産に対して、株価が高いか安いか」
を見る数字です。
公式はこちら。
PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
でも初心者は、公式よりもまず意味だけ覚えればOKです。
九州電力のPBRは「0.78倍」
今の九州電力のPBRは、
0.78倍です。
これはどういうことか。
ざっくりいうと、
「会社が持っている純資産に対して、株価は1倍より安い」
ということです。
つまり見た目だけなら、
「資産の割に、あまり高く評価されていない会社」
に見えます。
PBRが1倍を切っていると、なぜ注目されるの?
一般的に、
- PBR 1倍以上 → それなりに評価されている
- PBR 1倍未満 → ちょっと安く見える
と考えられます。
だから、九州電力の0.78倍は
初心者にもかなり分かりやすい数字です。
ただし、これも注意が必要です。
会社が大きな設備を持っていても、
- それでちゃんと利益が出るのか
- 将来も使える資産なのか
- 規制やコストの問題はないか
によって、評価は変わります。
つまりPBRもまた、
「低い=即買い」ではなく、
「なぜそんなに安く見えるのか?」を考えるための数字
です。
③ ROE(アールオーイー)
「株主のお金を、どれだけ上手に増やせたか?」
次に大事なのがROEです。
これは、初心者にもかなり重要です。
一言でいうと、
「会社が、株主から預かったお金をどれだけ上手に増やせたか」
を見る数字です。
公式はこちら。
ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
でも、意味だけ理解できれば十分です。
九州電力のROEは「13.63%」
今の九州電力のROEは、
**13.63%**です。
これは、かなり悪くない数字です。
超簡単にいうと、
「株主のお金を使って、しっかり利益を出せている」
ということです。
なぜROEが大事なの?
会社には、
- 売上が大きい会社
- 設備が立派な会社
- 名前が有名な会社
がたくさんあります。
でも投資家にとって一番大事なのは、
「その会社が、お金をちゃんと増やせるか?」
です。
ROEは、そこを見る数字です。
九州電力のような電力会社は、
- 設備が大きい
- 借金も大きい
- 利益も景気や制度に左右されやすい
ので、簡単に超高ROEにはなりません。
その中で13%台というのは、
「今の利益水準だけ見れば、かなり悪くない」
と考えられます。
ただし、ここでも大事なのは「続くかどうか」
投資で一番危険なのは、
「今だけ良い数字」を、未来まで続くと思い込むことです。
九州電力のROEが高めに見えるのも、
- 原発が順調に動いている
- 燃料価格が落ち着いている
- 業績が良い
という条件があるからです。
だから本当に大事なのは、
「このROEは来年も続くのか?」
まで考えることです。
これが投資判断です。
④ 配当利回り
「持っているだけで、どれくらいお金がもらえる?」
初心者が一番好きなのが、たぶんここです。
配当利回りです。
これは一言でいうと、
「株を持っているだけで、どれくらい配当がもらえるか」
を見る数字です。
九州電力の配当利回りは「2.70%」
今の九州電力の予想配当利回りは、
**2.70%**です。
年間配当は50円予定です。
つまり、株価1,851円に対して、
年間50円の配当が見込まれているということです。
計算すると、
50円 ÷ 1,851円 × 100 = 約2.70%
になります。
配当利回りは「高ければいい」わけではない
ここも初心者が間違えやすいところです。
配当利回りが高いと、魅力的に見えます。
でも本当に大事なのは、
「その配当が、今後も続くか?」
です。
たとえば、
- 利益が不安定
- 業績が悪い
- 無理して配当している
会社は、将来減配することがあります。
だから配当を見るときは、
「高さ」より「続けられるか」
を見た方がいいです。
この考え方は、FP3級でも、実際の投資でも超重要です。
九州電力が今面白い理由①
原発があると、何が強いのか?
ここからは、九州電力の「投資先としての面白さ」に入ります。
一番大きいのは、やはり原発です。
九州電力は、
- 川内原発
- 玄海原発
を持っています。
これが、利益面でかなり大きいです。
なぜ原発が利益に効くのか?
電力会社の利益は、すごくシンプルにいうと、
「いくらで売れたか − いくらで作れたか」
で決まります。
このとき、火力発電中心だと、
- 原油が上がる
- LNGが上がる
- 円安になる
だけで、コストがかなり上がります。
でも原発は、動いていれば、
比較的安定したコストで大量の電気を作りやすいです。
つまり原発がしっかり動いていると、
「電気を安く作りやすい」= 利益が出やすい
ということです。
これは九州電力のかなり大きな強みです。
九州電力が今面白い理由②
熊本の半導体で、電気がもっと必要になるかもしれない
次に大きいのが、半導体です。
最近、「熊本」「半導体」「TSMC」という言葉を聞くことが増えました。
これは投資家にとってかなり重要です。
なぜなら、半導体工場は
とても多くの電気を使う産業だからです。
つまり熊本を中心に半導体関連の動きが強くなると、
「九州で使われる電気が増える可能性がある」
ということになります。
これはかなり大きいです。
なぜこれが大事なのか?
電力需要には、大きく分けて3種類あります。
- 暑い・寒いで一時的に増える需要
- 景気で増えたり減ったりする需要
- 構造的に増えていく需要
そして半導体工場の需要は、
比較的**「構造的に増える需要」**に近いです。
つまり九州電力にとって半導体需要は、
「その場の一時的な追い風」ではなく、
将来の電力販売を支える材料
として見られやすいです。
これは投資家がかなり注目しやすいポイントです。
九州電力が今面白い理由③
見た目の株価が、まだ重すぎない
ここも初心者にはかなり大事です。
どれだけ良い会社でも、
株価が高すぎると投資妙味が薄れることがあります。
でも九州電力は今、
- PER 6.2倍
- PBR 0.78倍
という数字です。
これは少なくとも、
「期待だけでパンパンに買われている銘柄ではない」
と言えます。
つまり、今の九州電力は
- 超人気の夢株ではない
- でも数字だけ見ると安く見える
- 条件が整えば見直される余地がある
という立ち位置です。
この“地味だけど面白い”感じが、かなり良いです。
でも、初心者こそ「リスク」を先に知っておくべき
ここは逃げずに書きます。
投資で大事なのは、
**「良いところを知ること」ではなく、「危ないところを先に知ること」**です。
九州電力にも、当然リスクがあります。
リスク①
原発が止まると、話がかなり変わる
九州電力の強みは原発です。
でも逆にいうと、
「原発が強み」ということは、
「原発が止まると痛い」ということ
でもあります。
もし、
- トラブル
- 規制強化
- 点検長期化
- 停止
などが起きると、利益の前提が崩れやすいです。
つまり九州電力は、
「強いときは強い」
でも
「崩れるときは理由がはっきりしている」
銘柄です。
これは初心者ほど知っておいた方がいいです。
リスク②
燃料価格や円安で、利益がぶれることがある
原発があるとはいえ、
火力発電も使います。
そのため、
- 原油高
- LNG高
- 円安
が進むと、利益が圧迫されることがあります。
つまり九州電力は、
「完全に安定した会社」ではなく、
「比較的安定しているけど、エネルギー価格の影響は受ける会社」
です。
ここを勘違いすると危険です。
リスク③
「割安に見えるまま」放置されることもある
これもかなり現実的な話です。
株式市場では、
- 数字が良い
- 割安に見える
だけで、すぐ株価が上がるとは限りません。
特に電力株は、
- 地味
- 派手な夢がない
- 人気化しにくい
という特徴があります。
つまり九州電力は、
「すぐに爆上がりする銘柄」ではなく、
じわじわ評価されるタイプ
と考えた方が自然です。
ここを間違えると、期待外れになりやすいです。
結局、九州電力は「買い」なのか?
ここが一番知りたいところだと思います。
私の結論はこうです。
「短期で2倍3倍を狙う銘柄ではない。
でも、中期で“割安修正+安定利益”を取りにいく候補としてはかなり面白い」
です。
つまり、九州電力は
- 一発逆転株ではない
- 夢だけで買う株でもない
- でも、かなり勉強になるし、数字的にも面白い
という立ち位置です。
これは初心者にとって、かなり良い教材です。
私ならどう考えるか
もし私が初心者としてこの銘柄を見るなら、
こう考えます。
九州電力の良いところ
- 電力という生活必需インフラ
- 原発が利益に効きやすい
- 半導体需要の追い風がある
- 数字上は割安に見えやすい
- 配当もある
九州電力の気をつけるところ
- 原発停止リスク
- 燃料価格・円安リスク
- 人気化しにくい
- 急騰株ではない
だから結論
「資産の主役」ではなく、
「学びながら持つ候補」
としてかなり優秀です。
この考え方が、一番失敗しにくいと思います。
一番大事な話
それでも資産の中心は「全世界株積立」でいい
ここは絶対に忘れない方がいいです。
どれだけ九州電力が面白く見えても、
初心者の資産形成の中心はやはり
- 全世界株
- 積立
- 長期
- 分散
でいいです。
これは本当に強いです。
個別株は面白いです。
学びも大きいです。
でもその分、ブレも大きいです。
だから順番としては、
① 積立で土台を作る
② 個別株で学ぶ
この順番が一番安全で、コスパが良いです。
九州電力は、その「学ぶための個別株」としてかなり優秀です。



まとめ
FP3級の勉強は、現実の会社でやると一気に分かる
今回、九州電力を通して見てきたのは、
ただの企業分析ではありません。
実際には、FP3級で学ぶ
- PER
- PBR
- ROE
- 配当利回り
- リスク分散
を、現実のお金の流れに当てはめて理解する練習でした。
そして私は、こう思っています。
FP3級の本当の価値は、
試験に受かることではなく、
お金に対して“自分で考えられるようになること”
です。
数字を見て、
「なんとなく良さそう」ではなく、
- 何が強いのか
- 何が危ないのか
- なぜ割安に見えるのか
を、自分の頭で考えられるようになる。
それが一番大きいです。
4月9日。
いよいよ出航です。
100円の積立は小さな一歩です。
でも、その一歩を支える「考える力」は、
これから先ずっと自分を助けてくれるはずです。
そして九州電力は、
その最初の教材としてかなり優秀だと感じています。
この記事の超要点(3行で分かる)
- 九州電力は「割安っぽさ」と「利益の強さ」を同時に学べる教材
- PER・PBR・ROE・配当利回りは、実在企業で見ると一気に理解できる
- 個別株は面白いが、資産の中心はやはり「全世界株積立」でOK
FP3級・ここがテストに出る!
PER
株価 ÷ 1株利益
→ その株が、利益に対して高いか安いかを見る
PBR
株価 ÷ 1株純資産
→ その株が、会社の資産に対して高いか安いかを見る
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
→ 株主のお金を、どれだけ上手に増やしたかを見る
配当利回り
1株配当 ÷ 株価 × 100
→ 株を持っていると、どれくらい配当がもらえるかを見る

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